ペニーペーパー

ペニーペーパーとは1830年代にアメリカに生まれた廉価な大衆紙で、当時ニューヨークの新聞は、普通6セントだったのに、ペニーすなわち1セント銅貨で買えたためこの名が付きました。19世紀初めまでのアメリカの新聞は党派的政論紙であって知識階級を対象に値段もまた高かったのに対して、ニューヨーク・サン紙は、安くかつ大衆的興味に訴える物語や犯罪記事、スキャンダルなど社会雑報を主とし政治評論記事を一切オミットしました。次いでニューヨーク・へラルドが現われ、営利的立場に立ったこのような通俗的興味本位の大衆紙は識者の蔑視と非難をよそに、大衆の人気を得て伸び黄色新聞、イエロージャーナリズムヘと発展していきます。これに対する倫理運動として起った高級紙がニューヨーク・トリビューン紙です。大衆紙出現の要困としては、資本主義の発展、交通通信手段、印刷技術の進歩、教育の普及、都市人口の増加と大衆化、新聞自由の保障の存在などがありました。

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