小新聞

小新聞とは明治初期の平民を対象とした通俗紙のことで、大新聞、政論新聞に対する語になります。大新聞が政冶を論じ影響力が大きかったにもかかわらず、高踏主義で難解であったのに対して、庶民を対象とした平仮名の多くてやさしい新聞をいきました。明治7年の読売新聞をはじめとして、かなよみ新聞、浪花新聞、朝日新聞など。記事はふりがな付の口語体で、説明付の布令と社会雑報が主であり、犯罪や花柳種が扱われたりしました。大新聞の記者が一流論客や政治家であるのに対して、小新聞の筆者は江一戸の流れをひいた戯作者が多くいました。政党機関紙時代になると小新聞にも機関紙となるものや紙面への政治記事の導入がみられ大新聞と接近し、やがて中新聞となっていきました。

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