風説書

風説書とは江戸時代の外国ニュース報告書のことで、なかでもオランダ風説書は貿易船人港ごとに、オランダ商館長から口述または蘭文で長崎奉行に提出したものを通詞が翻訳し、江戸幕府老中のもとに送付しました。始めはポルトガル、イスパニア関係が主だったが、のち幕府の要求に従い、ヨーロッパ全般からアジア情勢に及びました。ペリー艦隊来航についても前年の嘉永五年の風説書に詳報が載りました。印刷新聞に至る前段階ですが、幕府高官かぎりの秘密報告で、公開性には欠けていました。

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