マスコミュニケーション

マスコミュニケーションは大衆伝達または大量通信と訳され、略して、マスユミとも一般に使われます。コミュニケーションは人々が言語その他の記号を用いて知識や経験を交流させることです。しかし今日の社会では、その手段は科学や技術の進歩に伴って極度に広範な伝達手段の形をとっています。つまり大新聞、大雑誌、放送、映画などの大衆媒体がそれにあたります。これらによって大衆は、自己の直接の経験範囲からさらに国境をも越えた広範囲の出来事に日常接する機会を得ることになりますが、またマスコミの働きがますます重要度を増す社会に生きることとなります。マスコミュニケーションの伝達内容は、一般に機械技術手段を用いて、公開的だが一方的に、また間接的にたくさんの散在している人々に伝えられるものです。従って非個人的な標準型のコミュニケーションになる傾向があり、巨大化した媒体は、いよいよ大衆に影響力を及ぼし、そのイメージの世界をも左右するに至っています。